Sony Mobile Communications


DEVEROPERS INTERVIEW

Vol.01 DESIGN デザイナーに聞くこだわりのXperia™開発ストーリー Sony Mobile Communications Mobile Communications Creative Product Design デザインプロデューサー鈴木 茂章/Sony Mobile Communications Mobile Communications Human Interface Design デザインプロデューサー今村 誠

直線・曲線が融合したフォルムと3Dをはじめリッチな表現が美しいXperia™。プロダクトデザインを手がけた鈴木氏と、UI(ユーザーインタフェース)・UX(ユーザーエクスペリエンス)を担当した今村氏に、製品へのこだわりと開発のストーリーを聞いた。

01:デザインコンセプトは「Human Curvature」と「Precision by Tension」

―プロダクトデザインで特に注目してほしいポイントは?

鈴木  丸みを帯びた背面のカーブです。心地よいフィット感を目指しています。グローバルで展開する製品ですから、試行錯誤を重ねて、すべての老若男女にとって、持ちやすく使いやすい握りになるよう調整しました。

―フラットな正面が非常にシャープな印象ですね

鈴木  ソニーモバイルコミュニケーションズでは「Human Curvature(人体のような柔らかな曲線)」と「Precision by Tension(緊張感のある精密さ)」を2010年のデザイン言語としています。柔らかな背面のフォルムと対照的に、正面は丸い石をカットしたような鋭い断面をイメージし、そこから画面=コアのUI・UXが見えてくるような表現でデザインしました。

今村  「Human Curvature」はソフトウエアのエッセンスとしても取り入れました。TimescapeTMでのタイルの曲線的にレイアウトにも、同じイメージを活かしています。

02:噛むほどに味わい深まる独自のUI

―UI・UXの面でも新しい仕掛けがたくさんありますね

今村  3Dを利用したリッチな表現は、ぜひ体感していただきたいです。大きな画面を操作する心地よさは、従来の携帯電話と比べ格段に向上しました。TimescapeTMではユーザに関連した様々な情報(メール・電話・SNS・音楽・写真等)が機能的に扱うことができます。

―TimescapeTMだけで、さまざまなことができてしまうわけですね

今村  「たくさんの機能やサービスがいまの携帯電話には積み込まれています。積み上げ式で開発する場合、使い方が違うたくさんのアプリが入っているわけです。操作が複雑化していく中で、機能やサービスを一元化する仕組み作りにこだわり、形になったのがTimescapeTMです。TimescapeTMなら、これまで別々のアプリを起動して見ていたデータを、まとめて扱えます。スムーズなコミュニケーションのためには、アプリの垣根は邪魔になるだけですから。

今村  ソフトウエアの使い心地は、店頭で少し触っただけではわかりにくいものです。特にTimescapeTMのデータ連係は、使い込むほどに“味わい”を実感できるはずです。楽しみにしていただきたいと思います。

―ここまでUIがクローズアップされた商品は少ないのではないでしょうか?

今村  長い間、UI・UXに携わってきましたが、ディスプレイが大型化され、処理能力も向上していく中で、いろいろなことができるようになり、可能性を感じていました。
今までは、外見のデザインや数字上のスペック(機能、メモリ、画素数など)、製品を判断されることが多かったかもしれません。しかし、本当は使い心地も購入する際の大きな基準になるはずです。その点、XperiaTMは自信を持っておすすめできる製品に仕上がりました。

03:世界中からスタッフの力を結集した新しい開発のスタイル

―フラットな正面が非常にシャープな印象ですね

鈴木  ソニーモバイルコミュニケーションズでは「Human Curvature(人体のような柔らかな曲線)」と「Precision by Tension(緊張感のある精密さ)」を2010年のデザイン言語としています。柔らかな背面のフォルムと対照的に、正面は丸い石をカットしたような鋭い断面をイメージし、そこから画面=コアのUI・UXが見えてくるような表現でデザインしました。

今村  「Human Curvature」はソフトウエアのエッセンスとしても取り入れました。TimescapeTMでのタイルの曲線的にレイアウトにも、同じイメージを活かしています。

―海外の部署と連携したことで良かった点、苦労した点などは?

鈴木  試作品に対するフィードバックは海外含め、各拠点からあります。しかし、はじめにしっかりとしたコンセプトを作り、全社でシェアしていたので、文化の違いによるやりづらさはありませんでした。プロダクトデザインの担当は私一人ですが、さまざまな国のスタッフから声を集められたので、考え方の幅が広がったと思います。

今村  Xperia™のUI・UXはグローバルで製品を開発するうえで、良いケーススタディになりました。今後は国や地域を問わず、みんなで協力してよいものをひとつ作り、各国で売っていくというスタイルになるでしょう。また、世界中のユーザーから意見を集められるのも、製品を進化させるうえで大きな力になります。


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