松山さんが目指すエアリアルダンスとは?
エアリアルとは、簡単に言うと空中芸です。ティシューという布を使った演技と、リングという、鉄製の輪を使った演技とがあって、私はティシューを中心にやっています。
あるサーカスでエアリアルを観て、人が自由に空中で踊れるっていうことに凄い衝撃を受けたんです。当時は身体能力も高いほうではなかったんですけど、スタジオに飛び込んで、まずは1日だけ、レッスンを受けてみて、重力に逆らう感覚がとても楽しくて、エアリアルにのめり込んでいきました。
私はコンテンポラリーダンスというベースがあるので、サーカスという枠にとらわれず、エアリアルダンスという新しいアートとしてのエアリアルを目指しています。エアリアルは命綱もなく、8メートルという高所でおこなう空中パフォーマンスで、高い方が表現の幅が広がります。実は高所恐怖症なのですが、高さが怖いとは考えないようにして、自分なりの表現を、想像力を膨らませて創っていく過程はとても楽しいです。
