Open-ear style 使ってみた!!

福田直樹 with Open-ear style

今回のお相手は福田直樹氏。ボクシングカメラマンとして名高い彼は、全米ボクシング記者協会主催のアワードに6年連続で入賞し、そのうち最優秀賞を4度も獲得。2012年にはWBC(世界ボクシング評議会)のフォトグラファー・オブ・ザ・イヤーに選ばれた、まさに“世界一のボクシングカメラマン”である。世界を知る男が感じたOpen-ear styleの魅力とは?

盟友との出会いでボクシング熱が加速

拳四朗 with Xperia Ear Duo」に掲載されたド迫力の試合風景。この瞬間を切り取ったのが福田氏だ。小学生の頃からボクシングにのめり込み、中学校では名俳優・ボクシング解説者として活躍する香川照之氏と運命的な出会いを果たす。「試合の後は、7〜8時間も電話で感想や興奮をやり取りしていました」と語るように、当時築いた2人の絆は40年以上経った今も固く結ばれている。
海外ボクシングに興味があったため、ボクシング雑誌から情報を得た。それこそ穴が空くように写真を見つめるうち、「自分もこんな写真を撮ってみたい」との思いが芽生えた。ベースボールマガジン社での編集・ライター生活を経て、2001年にボクシングの本場であるアメリカ・ラスベガスへ。「当初はライターをしながら写真を撮影していました。プロカメラマンとしてはゼロからのスタート。自分を売り込んで実績を作るまでには7年ほどかかりました」と振り返る。

必死の売り込みでトップへ到達

アメリカのリングサイド争いは熾烈だ。わずか12席程度しかカメラマンブースがなく、優先枠を除けば空いているのは2席ほど。「写真を撮る以前に、まずはリングサイドを確保できるかどうかが大きな壁でした」と福田氏。ラスベガスからニューヨークまで飛んでいき、その場で席がないと言われたこともあったという。
そうした中、福田氏は小さな興行もつぶさに撮影し、死に物狂いで作品を売り込んだ。転機はWBCの会長に写真を評価され、公式カメラマンとしてオファーされたこと。「ほどなくしてリングマガジンという、ボクシングのバイブルと言われている雑誌のメインカメラマンに推薦され、そこからどんどん上向きました」。
一瞬を逃さない福田氏のセンスは、「リズムと波動を見極めること」によって磨かれてきた。別名“パンチを予見する男”とも呼ばれる所以だ。「香川と一緒に一日中飽きもせずにボクシングの写真を見てきましたから、それが今も役に立っていると思います」と笑う。

"ながら作業"にぴったりなデバイス

福田氏には約2カ月間、じっくりとXperia Ear Duo、STH40Dを使用してもらった。「もともと拳四朗くんが使っているのを見て興味があったんです。これはすごくいい。音楽を聴きながら周囲の音が聞こえるなんて非常に画期的で、いままで体験したことがない世界でした」と高く評価する。自宅で写真編集に没頭するとき、音楽を聴いたり、動画を観たりしながら作業することが多い福田氏はこんな感想を話してくれた。
「写真編集だけをやっていると本当に飽きてしまうんです。密閉式のイヤホンだと逆に音に集中力が奪われることもありますが、このスタイルなら今までとまったく気分が違います。例えば、編集している際にマウスをクリックする音が聞こえるわけじゃないですか?日常の作業でも、僕は五感を研ぎ澄ませたリズム感を大事にしているので助かります。Xperia Ear Duo、STH40Dは“ながら作業”が日常になっている今の時代にぴったりなデバイスだと思いますね」

音と写真の関係は極めて大事

釣りを趣味とする福田氏は、ワイヤレスのXperia Ear Duoを伴ってアウトドアにも出かけたそう。「自然の音と一緒に自分の好きな音楽を聴くと、まるで映画やゲームの中に入り込んだような気分になりました。同行した友だちも興味津々で、素晴らしさを教えてあげましたよ(笑)。それから不思議なほど耳からずれない機構にも驚きました。いずれは装着しながらリングサイドで写真を撮ってみたいですね。こういう秘密兵器のようなデバイスが大好きなので」。
そんな福田氏は音と写真の関係についても敏感だ。「音も同時に聞こえてこないと、写真としてはいいものと言えません。例えばパンチの音だったり、大歓声だったり、会場の音楽だったり……写真から音が聞こえると、より豊かになると思うんです」。かつて盟友の香川氏は福田氏のベストショットを「クラシック音楽の山場のよう」と評した。それこそカメラマン冥利に尽きる一言だろう。

パンチの予見はこれからも続く

福田氏には「最新鋭の技術を使って、その時代で最高の写真を残したい」との思いがある。現在はソニーの協力を得てフラッグシップのデジタル一眼カメラ「α9」を提供してもらい、いち早くボクシング撮影の現場に持ち込んでいる。「高速で迷わないオートフォーカスと20枚/秒の連写で、決定的瞬間を外すことがほとんどなくなりました。まさに既成概念を覆すカメラ。周りのカメラマンでも乗り換えた人がいます」。
動画が全盛の世の中だが、福田氏は「汗が玉になって飛び散る瞬間は肉眼でも体験できない世界。写真には動画とはまた違った醍醐味があります」と言う。今後、AI搭載センサーなども進化する可能性があるが「それでも呼吸とリズムを合わせてシャッターを押すのは人間のセンス。そこだけは変わらない」とも。パンチを予見する男の冒険は、これからも続いていく。

売野雅勇 with Xperia Ear Duo

チェッカーズ"涙のリクエスト"、郷ひろみ"2億4千万の瞳-エキゾチック・ジャパン"、中森明菜"少女A"など数々のヒット曲を生み出してきた作詞家、売野雅勇氏。今回の特集では、国民的ヒットメーカー・売野氏の多大な功績を振り返るとともに、Xperia Ear Duoの使い心地を伺った。

"作家の時代"だった80年代

日本のポップス・歌謡曲史に輝かしい足跡を残してきた売野氏。これまでの歴史を改めて尋ねたところ、80年代は「作家の時代」だったと振り返る。
「作曲家と作詞家が楽曲を作り、歌手に提供する。それはティン・パン・アレーと呼ばれた米国の分業システムに影響を受けたもので、ヒット曲を大量生産していました」
時は第二次アイドル・ブーム。とにかく楽曲が必要とされ、売野氏も3歳年上の作曲家・芹澤廣明氏や、井上大輔氏、筒美京平氏や林哲司氏たちとコンビを組んで、年間200〜300曲も作っていた。それが90年代まで続いたという。
「自分は職人だと思っていたので、営業をかけたことがほとんどない。唯一、売り込みに行ったのは、矢沢永吉さんくらい。彼の曲は書きたくて仕方なかった。"Somebody's Night"をリリースしたのが1989年でしょう? 激務の只中だった頃に比べたら、その頃はようやく気持ちに余裕ができたのかも知れません」

90年代に起きた地殻変動

90年代に入り、空前のバンドブームが到来。自分たちで曲を作り、演奏して歌う「自作自演」のアーティストが次々と登場した。
「そんな時代に職業作家を必要とするのは、ボーカリスト。僕は坂本龍一さんを介して中谷美紀さんと出会い、多くの曲に歌詞を付けさせてもらいました。ただし、世の中が求める歌詞の内容も80年代とは違ってきましたよね」
こうした折りMr.Childrenが登場し"innocent world"を大ヒットさせる。
「正直な歌詞だなと思った。僕は車が好きで、乗っている車でその人のライフスタイルを予想するところがあるのだけど(笑)、桜井くんはゴルフのワゴン車に乗っていると聞いた。僕は当時、スポーツカーと72年型のメルセデスに乗っていて、『これはマズイ』と感じたんですね。ライフスタイルを変えなければ、時代にフィットした歌詞が書けないかなと。それで2台の車を売り払い、ワゴン車を買いました(笑)」

再び輝き始めたショービズの灯

2000年代になると、しばらく歌謡界とは距離を置いた。再びショービズの世界に興味を持つようになったのは、エイミー・ワインハウスやブルーノ・マーズ、ケイティ・ペリーなどを聴いたからだという。
「芹澤さんに言われたんですよ。『いつまでもボルボのワゴンに乗っていちゃダメだ』って(笑)。それで再びアストンマーチンというスポーツカーに買い換えました。自分がやりたい音楽も、ショーアップされた大人のエンターテイメントだと気づいたんですよね」
1964年のキャバレーを舞台にした、芝居仕立てのエンターテイメント「虎島キンゴロウショー」(2008年)を手がけたことも彼を後押しした。
「笑いあり涙あり、ストリップありの(笑)、めちゃくちゃ楽しい作品でしたが、劇中で日本の歌謡曲を外国人に歌ってもらったんですね。それがとても素晴らしく、"鉱脈はここにあるのかも知れない"と思った。で、数年かけて見つけたのが、のちにMax Luxとなるアリシアとラーナでした」

アリシアさん(左)、ラーナさん(右)

ロシア発、Max Luxが秘める可能性

Max Luxは、売野氏がプロデュースするロシア出身の女性コーラスユニット。TVの外国人カラオケ大会で2位になったアリシアさんと、ロシアでデュオとして活躍していたラーナさん、そしてノルウェーの首都オスロでジャズ歌手として活躍していたオリガさんにより結成され、2016年にリリースしたすべて日本語で歌った売野氏のトリビュートアルバム「砂の果実」で話題となった。彼女たちは、日本の歌謡曲が大好きなのだそう。
「日本の歌謡曲は、ロシアの流行歌とよく似ているんです。私がカラオケ大会で歌った"恋人よ"(五輪真弓)は、"凍える私のそばにいてよ"というラインがロシアの風景を思い起こさせます」(アリシアさん)
「売野さんの歌詞世界も大好きですね。"ジュリアに傷心(ハートブレイク)"なんて、ロシアでも売れる気がします。個人的には稲垣潤一さんの、"P.S. 抱きしめたい"の歌詞がたまらない。最初にロシア語に翻訳して、歌詞の意味をきちんと理解してから歌うようにしています」(ラーナさん)

音質も良好、ポップスには最適

さて、今回はそんな売野氏とMax Luxの2人に、Xperia Ear Duoを試してもらった。周囲の音と再生している音楽がブレンドされる革新的なリスニングスタイル「デュアルリスニング」は、売野氏にとって嬉しい機能だという。
「これまでのイヤホンは、付けると周囲の音が聞こえづらくなるから外出には向かなかったんです。でもXperia Ear Duoなら余裕ですね。安心して付けていられる。車の音とか普通に聞こえるから安全だと思います」
耳にフィットする装着感にも満足で、「付けていることすら忘れそうだ」と笑う。
「音質も悪くなかった。ポップスとかロックを聴くぶんには文句なしです。クラシックもかなり良く聞こえますが、歌モノの方が、Xperia Ear Duoには向いているかも知れないですね」

ボーカルの良さを引き出してくれる

アリシアさんも売野氏と同様、Xperia Ear Duoの装着感にまず驚いたようだ。
「1日じゅう耳につけっぱなしにして、散歩でも読書でもなんでもできるのは便利ですよね。しかもワイヤレスは、デザインも近未来的でカッコいい。イヤリング代わりに付けていてもいいかも(笑)」(アリシアさん)
ラーナさんはこれまで、自分の耳の形にフィットするイヤホンが見つからずに困っていたそうだ。
「私の耳の形って、他の人と比べてちょっと変わっているのか(笑)、合わないイヤホンやヘッドホンが多いんです。これは本当にピッタリでびっくり。ユニークな形なので、耳につけるときに少しコツが要るのですが、慣れればパッとつけられますね」(ラーナさん)
Xperia Ear DuoでMax Luxの楽曲も聴いてもらったが、音質も大満足のようだ。
「自分のボーカルの良い部分を引き出してくれているのか、なんだか歌が上手く聴こえました(笑)」(アリシアさん)

Xperia Ear Duoが演出する偶然の出会い

音楽もストリーミングで聴く時代。新旧問わず、世界中の音楽がプレイリストに等価で並ぶようになった。売野氏はこの傾向を歓迎している。
「これまでポップスのマーケットは、"新しいものが良い"とされてきましたが、ここ数年は"良いものは良い"という価値観に変わってきました。僕はいい時代だと思っていますね。これが本来の音楽の楽しみ方なのではないかと」
そして自分の作った楽曲が、〈詠み人知らず〉として人々の心の中に刻まれることこそ、本望だという。
「歌詞カードと向き合いながら歌詞をじっくり読んでくれるのも嬉しいけど、音楽が街で流れていて、誰が作った曲なのかが分からなくても、心に刺さるようなフレーズが書けたらいいなと思っています。全てがフラットになった現代だからこそ、そういうことも起きやすくなった。Xperia Ear Duoを外に持ち出して、〈詠み人知らず〉の音楽に偶然出会うような、そんな素敵な体験がこれから増えるかと思うとワクワクしますね」

映画鑑賞 with Open-ear style STH40D

オープンイヤーステレオヘッドセットを装着して
映画の主人公になりきる

オープンイヤーステレオヘッドセット「STH40D」が全国公開中の『THE GUILTY/ギルティ』とコラボレーションしました。
「電話からの声と音だけで、誘拐事件を解決する」というシンプルな設定ながらも予測不可能な展開で観る者を圧倒させた大注目の新感覚サスペンス映画です。

特別試写会では映画業界初の新たな体感型映画体験と題し、来場者は皆「STH40D」を装着しデュアルリスニングの特性を活かした新しい手法で映画をご覧いただきました。
上映開始前はヘッドセットからの案内音声と音楽を聴きながら友人とおしゃべりをしたりデュアルリスニングがなんぞやを感じてからの本編スタートです。

劇場のスピーカーからの音を聞きながら、ヘッドセットからは本作品の鍵となる電話先の声と音のみが流れるので、まるで自分自身が本作品の主人公と同じ緊急指令室のオペレーターになったような気分で映画をお楽しみいただけました。
実際に体験された方々からは「映画の世界への没入感がすごかった」「この体験を共有して感想を語り合いたい」と驚きと興奮の声が続出しました。

そして、多くの方に本作品の臨場感と緊迫感をより感じていただきたいという想いが一致しオープンイヤーステレオヘッドセットを装着しての「THE GUILTY/ギルティ」鑑賞が一般にても開催。

2019年3月8日/3月15日@ヒューマントラスト渋谷
新たな視点で映画鑑賞の可能性を広げる本企画を是非ご期待ください。
詳細はこちら