Xperia Z4 Episode:03 AUDIO

小型極薄でも
“ソニー的サウンド”は
譲れない!

アコースティックエンジニア ホセ・エンリケ
アコースティックエンジニア 助川

世界のモバイル関係者も絶賛
スマホで3D録音を楽しめる!

「これは凄い!とバルセロナの実演でも評判でした」とアコースティックエンジニアのホセ・エンリケは微笑みながら語る。Xperia Z4はノイズキャンセリング機能付きイヤホンをつなぐだけで驚くほど鮮明な3D録音ができてしまう。この機能を今春スペインで開催された世界最大級のモバイル展示会MWC2015でデモンストレーションしてきたのだ。その場で録音・再生すると試聴した人々は誰もが興奮した様子だったという。

一度聞けば夢中になる
バイノーラルの臨場感

「人間の耳の位置にマイクを置いて、立体的な音響を録音・再生するバイノーラル方式は、技術としては知られていても、実際に体験するのは大変でした」それは、ダミーヘッドと呼ばれる模擬人頭にマイクを埋め込んだものを使うシステムのこと。コストは一式で数十万円もかかるし、どう考えても手軽なものではない。「それと同様の体験が、6千円程度で買えるイヤホンを用意するだけで可能になります。ちょっと録音してみましょう」

Xperia Z4は本体に2つのマイクを搭載し、それだけでステレオ録音が可能だ。この音響特性を向上させながら、ホセ・エンリケはバイノーラル録音機能も手がけた。スタジオの中を喋りながら動き回る彼の姿を録画。このときノイズキャンセリング機能付きイヤホンを装着していれば、自動的にバイノーラル録音される。すぐに再生してみれば、足音と声が後ろから前へと回り込んでくる!これは単なるステレオ録音とは別次元の臨場感だ。

動画と組み合わせれば
リアリティは更にアップ

この機能は特別なアプリを立ち上げる必要もなく、ただRECボタンを押すだけでいい。今までは特殊な技術とされてきた領域に、何のストレスもなく入っていけるのだ。「もちろん音だけを録ることも可能ですけれど、動画と組み合わせれば臨場感がすごくアップします。私は合唱団に所属してテノールを担当しているのですが、練習やコンサートなどを動画で撮ってバイノーラル再生すると、その場にいるような気分になりますよ」

超小型スピーカーを
ビビらせず、鳴らしきる

「ソニーはオーディオの会社であり、デザインの会社でもあります。このジレンマとの戦いです」と、アコースティックエンジニアの助川は静かな口調で語り始めた。Xperia Z4のスケルトンモデルを観察すれば、極薄のボディに隙なくデバイスが実装され、まるで綿密に計画された未来都市の空撮写真のようだ。その中でスピーカーに割り当てられた容積はあまりにも小さい。しかも他の部材を共振させてしまえば音質の劣化を招いてしまう。

サイズは8×15ミリ!
厳選されたスピーカー

「スピーカーといえば丸いというイメージがあると思うのですが、デッドスペースを減らしつつ音響効率に考慮した長方形構造を採用しています」と、助川が見せてくれた小さな部品。厳しく制限されたサイズで最高の音を出せるスペックのスピーカーを選定している。また、スピーカーの背面にある空間を活かすオープンバックキャピティという方法を採りながらも、音質と音圧の双方を最大限に引き出せるバランスを配慮した設計をしているという。

「試作段階では、スピーカー以外の部品の仕様が刻々と変化します。そうなると、共振してしまう場所が変わるんです。そこで、スピーカーの音響特性をしっかり把握したうえで、共振する部分を物理的にミュートしていくことになります」スケルトンモデルの内部に貼られた特殊な防振素材を最適な形状に追い込むのだ。綿密な計測と、臨機応変の手作業を組み合わせることにより、助川は“ソニー的サウンド”と呼べる音響を作り上げる。

妥協のないサウンドを
すべての人に向けて

「計測器も使いますが、歪みの出てしまう周波数をスイープ音で確認することもあります」設計者の耳で確かめられた音質は、生産現場においても全数検査されている。「アコースティック検査ステーションのテスト設定や新たに導入した検査手法での評価とフィードバックも私の重要なミッションです」音楽でも、通話でもXperia Z4に搭載された極小のスピーカーが奏でるのは上質なサウンドだ。そこにはアコースティックエンジニアの妥協を排した取り組みが結実している。

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