Xperia Z4 Episode:04 CAMERA

まるで“人間の眼”の
ように撮れるカメラとは?

カメラエンジニア 生江
カメラエンジニア 大串

ピント合わせを意識させない
理想のオートフォーカスへ

「カメラがピントを合わせているな。とユーザーに思わせず、気がつけば自然にピントが合っている。カメラとしての存在感がなくなるのが理想です」とカメラエンジニアの生江は語り始めた。写真や動画を撮る道具として当り前のように使われるようになったスマートフォン内蔵カメラ。誰もが頻繁に利用するものだからこそ、オートフォーカスの精度と速度の要求は厳しくなる。理想の性能へ向け、生江は実写と検証を繰り返している。

カメラの判断力に
“思い切りの良さ”をプラス

「写真撮影で困った状況を調べていくと、いわゆるピンぼけ写真は本当に少ないんです。ピントは正確なのですが、合わせるのに時間がかかる場合がある。この部分を改善しています」ピント合わせのプログラムは、明るさやコントラストが充分な被写体では最速モードで、やや条件が悪ければ精度を高めるべく時間をかけて作動する。この見立てを変え、最速モードで動かせるシーンの領域を拡大すれば、カメラの“もたつき感”を解消できる。

ピント精度を確保しようとするあまり、慎重すぎた部分を見直して“思い切りの良い”判断をカメラにさせる。「膨大な実写画像を検証し、これなら最速モードでよいというシーンをどれだけ増やせるか。つまり、どれだけの数の写真と向き合うかが勝負です」新しいオートフォーカスのプログラムを実装した試作機で休日には実写して結果を確認した。撮影状況のバリエーションを増やすために開発チームのメンバーも試写に参加している。

ピントを外してしまいがちな
“回り込み撮影”にも対応

「人物を追いかけてカメラがグルグルと周囲を動く“回り込み撮影”でもピントが正確になりました」動画では人物が横を向くなどして顔認識のターゲットを見失うと別のモチーフにピントを合わせにいってしまう。これを防ぐべくプログラムを最適化。「実験しないといけないので、おじさん2人で“回り込み撮影”をしたのは仕事とはいえ恥ずかしかったです(笑)」生江の努力は動画のピントの追随性としてXperia Z4に結実している。

こんなハズじゃなかった!
というガッカリ写真をなくす

「何度も同じ店に通っては料理を撮ったり、夜の品川駅コンコースで透過光のサイネージを背景に何度も自撮りしたりしているので、事情を知らない人から見たらボクは不審者ですかね(笑)」カメラエンジニアの大串は、スマホで撮られたガッカリ写真を根絶すべく日々考えを巡らせ、写真を撮っている。どうすれば人の目で見たままの写真が撮れるのか? Xperia Z4で取り組んだテーマは、「美味そうな料理写真」と「雰囲気のある夜の自撮り」である。

美味しいって何だろう?
という問いからスタート

「ライフログにしても特別な日の記録にしても、料理は思い出そのもの。だから、どうしたら美味しそうに撮れるか、真剣に取り組みました」撮影対象が料理であるとカメラが認識すると料理モードが起動。料理写真のプロによる指導を受けた秘伝のレシピで色や明るさを自動的に調整する。この結果を数百人に及ぶ世界各国のソニー社員にアンケート調査し、誰もが料理を『美味しそう』と感じられるように細かく調整を施していった。

「世界各国の様々な料理や照明環境を考慮して開発を行いましたが、難しいのはLEDと外光などミックスされた光源での撮影です。すごく光線が複雑な中華料理店が会社の近くにあって、そこには通い詰めましたね(笑)」さまざまな料理をいかなる光のコンディションであろうとも“美味そう”に撮るために、大串は社内スタジオで食品サンプルに向かい、レストランでリアルな料理にも対峙する。こうして満足できる料理モードが完成した。

夜撮りであきらめていた
シチュエーションも克服

大串が取り組んだもう一つのテーマは、夜の自撮りだ。ライトアップされたイベントの看板などと一緒に撮ると、肝心のイベント名が白く飛んで写らないという失敗をHDR技術で解消した。「これは昼間の逆光などに使われる技術ですが、夜専用にハイライト部分を重点的に制御しています」数ヶ月を費やし数十にも登るパラメータを調整し、数多くの試写を経て完成したこの機能で、今まであきらめていた写真が撮れるようになったのである。

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