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VOICES レコーディングエンジニア 浜田 純伸 「予想のひとつ上をいくXperia 1ならではの臨場感と空気感」

まるでその場にいるかのような臨場感を実現する立体音響技術Dolby Atmos®
Xperia 1は、Dolby Atmos®にただ対応するだけではなく、ソニーならではのサウンドエッセンスを盛り込むべく、
ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントのサウンドエンジニアと独自のサウンドチューニングを施している。
Xperia 1は音響世界をどのように表現し、ユーザーに何をもたらすのか。映画音楽制作のフィールドで活躍する浜田純伸氏に伺った。

レコーディングエンジニア 浜田 純伸

レコーディングエンジニア

浜田 純伸

レコーディングエンジニア

浜田 純伸

1984年九州芸術工科大学(現、九州大学)芸術工学部音響設計学科卒業。専攻は空間音響。同年4月、株式会社にっかつスタジオセンター入社。主に映画音楽の録音にアシスタントとして参加。その後、作曲家 久石譲氏のスタジオ「ワンダーステーション」入社。以後、数多くのセッションに参加する。

作品

となりのトトロ(録音) / 魔女の宅急便(録音、ミックスDolby Stereo) / 紅の豚(録音、ミックス Dolby Stereo) / キッズ・リターン(録音、ミックス Dolby Stereo) / 菊次郎の夏(録音、ミックス Dolby Stereo) / 千と千尋の神隠し(5.1chミックス Dolby SR/D) / ハウルの動く城(録音、ミックス Dolby SR/D) / 名探偵コナン/水平線上の陰謀(録音、ミックス Dolby SR/D) / 崖の上のポニョ(録音、ミックス Dolby SR/D) / この世界の片隅に(録音、ミックス Dolby SR/D) 他

Interview

HAJIME AOKI / SURF FILMER meets Xperia 1 HAJIME AOKI / SURF FILMER meets Xperia 1

『Dolby Atmos®をスマートフォンでどこまで活かせるか興味があった』

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レコーディングエンジニアとしての活動内容を教えてください。

浜田 : 映画やテレビドラマの背景に流れる音楽、いわゆる劇伴〈げきばん〉のレコーディングを主に担当しています。元々音楽が好きで、最初はわりと軽い気持ちでこの業界に入ったんです。チャートで1位を獲ったら辞めようとか、そのあとはプロデューサーみたいなことをやろうかなとか(笑)。
ところが実際に仕事を初めてみると、やればやるほど分からないことが出てくる。だからこそ飽きずに続けられているのかもしれませんが、気づけば30年以上のキャリアになります。

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浜田さんの音作りにおけるこだわりは何ですか。

浜田 : 映画、テレビの他、アーティストの音楽作品を手掛けることもありますが、どんな作品でもそれぞれの役割に合わせて音のバランスやミックスを変えています。例えば、クラブでかかる音楽は、低域が響き、フロアのどこで踊っていても気持ちよく聴こえるミックスが必要不可欠です。一方で、サラウンド音楽の場合は、音がダイナミックに動いて聴こえることが、聴き手の感動につながります。それぞれの音楽が、どこでどのように使われるのか、という目的を正確に理解したうえで、音作りと向き合うように心がけていますね。

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音作りのプロとして、Xperia 1のDolby Atmos®対応にどのような印象を持たれましたか?

浜田 : Dolby Atmos®に対応しているスマートフォンは他にもありますよね。でも、Xperia 1はDolby Atmos®に対応するだけではなく、ハリウッドで映画制作をしているソニー・ピクチャーズ エンタテインメントのサウンドエンジニアと共同でサウンドチューニングを施していると伺って、俄然興味を持ちました。
スマートフォンでどこまでDolby Atmos®を活かせるのか、映画音楽に携わる者として強い関心がありましたし、スマートフォンの音作りに本気で向き合うソニーの姿勢が頼もしく感じました。

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『聴く状況や環境によって、音を仕立てるXperia 1』

実際にXperia 1の音を体感されていかがですか。

浜田 : サラウンド(5.1/7.1チャンネル)と言われる音響技術は、聴き手の横や後ろにスピーカーを配置することで前後方向の広がりを出しています。Dolby Atmos®は、さらに上下方向の広がりを加えることで三次元的な音響環境を生み出しています。映画館や劇場などでは、天井面にスピーカーを配置しているんですね。だから、実際にその場にいるような感覚で音を楽しむことができるんです。
一方で、スマートフォンでは物理的制約が厳然としてあるわけで、スペックを見れば、経験上これくらいの音だろうと、ある程度は予測できます。でもXperia 1は、私の予測値をはるかに超えていきましたね。
素直にすごいと思いましたよ。想像していたよりはるかに、奥行き感と広がり感がありました。映画コンテンツも観たのですが、映像と音とが融合していて、かなり没入感が高い。上質な映像体験ができます。大げさでなく、私が普段映画を観ているリビングの環境より、Xperia 1で観た方が見ごたえあると思いました(笑)。

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スマートフォンだとヘッドホンを使うことも多いと思うのですが、ヘッドホンでXperia 1のサウンドは体験されましたか?

浜田 : そうなんですよ、ヘッドホンやイヤホンで聴いた時もDolby Atmos®を活かせているかは大切ですよね。音楽のフォーマットも従来のCDから配信へ変わってきていますし、ヘッドホンやイヤホンで音楽を聴いている人がほとんどだと思います。制作側の人間もその点はかなり意識していますよ。
Xperia 1の音もイヤホンで聴いてみましたが、とても自然に聴こえました。

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音が「自然」とは、どのような意味ですか?

浜田 : 2チャンネルのステレオ音源をヘッドホンやイヤホンで聴くと頭の中に音源が配置されているように音が聴こえる「頭内定位」という現象が起きます。そこにバーチャルなサラウンド処理を加えると、頭の少し外側から音が聞こえてくるようになります。音の処理の仕方によっては、不自然に聴こえてしまうことがあるんです。
音が「自然」とは、音的に違和感がない、つまり変に出っ張ったり引っ込んだりしていないということです。音楽制作に携わっているからこそ分かることですが、「自然」な音を再現するって、ものすごく手間がかかるんです。Xperia 1は、Dolby Atmos®の解放感がより上質になっていて、イヤホンをつけていることを忘れてしまうような感覚がありました。ここまで仕上がっているとDolby Atmos®に対応させている意義を感じますよね。このクオリティを出せたのは、コンテンツ制作におけるプロ中のプロ、ソニー・ピクチャーズ エンターテインメントとの共同開発の賜物だと思います。ものすごく細かい部分まで、とことんこだわり抜いたんじゃないか、そんな印象を受けました。

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