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VOICES 映画監督 塚本 晋也

『本当にこれで映画作品を撮ってみたいと思った』

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「Xperia 1で映画作品を撮れないか」という当初の大きな期待感がありました。
実際に撮影されて、その可能性を率直に教えてもらえますか。

塚本 : 可能性はあります。まず、今自分がこんな編成や規模で撮りたいと思っている映画には2種類あるのですが、そのひとつが、10年くらいずっとやりたいと思っている“一人映画部隊”。スタッフ自分一人で作ってみたい。もうひとつは、一方で大きな映画やスタッフへの尊敬があるので、大勢で撮影するような活劇的な映画も作りたいのです。その両方に、Xperia 1は使える可能性があるなと思っています。

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ぜひ詳しく教えてください。

塚本 : “一人映画部隊”の方から話すと、俳優を招いて、コミュニケーションを取りながら演技ではないものを引き出したくて、一人で撮影や編集などを全てやってみたい。大きなカメラを三脚に固定すると、持ち運びの時点でまず一人では無理なんです。Xperia 1なら簡単に持ち歩けるし、あとは俳優を軽自動車に乗せて自分で運転して現場に行けばいい(笑)。さらにはもしかしたら、俳優もスタッフも自分一人だけという、究極の“一人映画”もできるかもしれません。それは本当にやってみたいですね。もうひとつの大きな映画の方は、引きの映像は今まで使っていたソニーのカメラできっちり押さえて、アクションシーン、例えばカーアクションなどを機動力の良いXperia 1で撮って、映像に挟み込むような表現ができたらいいなと思いました。車中で格闘が行われるときには、EX3のような比較的コンパクトなカメラでも身動きが取りづらいんです。小型なXperia 1であれば好きな位置に入れるし、俳優も縦横無尽に動けるので良い画が撮れるのでは思います。現実的にかなりやってみたいですね。

機材や編成をコンパクト化することは、コスト的にも好影響でしょうか。

塚本 : 撮影の機動力が上がって編成の規模が小さくなると、予算も小さくできます。もともとそんなに大きな予算では作っていないですけど、予算と回収のバランスはいつも考えながら作っています。そこまで回収のことを考えなくても、自由な発想、自由な表現ができて、そういう映画が作れるというのは良いですね。制作のハードルが下がることで、アマチュアの方でも映画を1本作れる可能性が広がると思います。

『映画作りに必要なのは「アイデア」「世の中の動き」「現実的なシステム」』

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塚本さんの作品の中には『野火』や『斬、』のように構想20年の作品もあります。これを映画にしたいと強く思われる瞬間と、形にしていくまでの過程を教えてもらえますか。

塚本 : あるときにふっとアイデアが降ってくるのですが、「何だかとってもいいことが降りてきたけどこれは何だろう」と考えた上で、夜にそのアイデアを1冊のノートに書くんです。追加があれば書き足して、また別のアイデアが浮かんだときは別のノートに書く。そのうち妙に膨らんでくる1冊があるのですが、ただ自分がやりたいだけでは作るモチベーションにならなくて、世の中の動きや時代の空気感などが濃密に結び合わさったときに強く後押しされます。むしろ今作らなければという焦りや衝動になって、作るきっかけとなる。でも、さらにそこから1本の映画にするまでがめちゃくちゃ大変で。本来は企画をプレゼンして、プロデューサーからお金をいただいて撮るという形なんでしょうけど、僕は思いついて脚本を書いたら、すぐに準備して撮りたい。そのすぐ撮りたいというときに、現実的に撮影できるシステムがなければいけない。自分の強い思いと、それが実現できそうだという環境や道具が合わさったときに、一気にリアリティが湧いて映画にするのです。

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なるほど。Xperia 1を使った映画撮影の可能性を伺ったときに、かなり具体的なアイデアが次々と出て驚いたのですが、それは塚本さんが映画を現実的に形にするために、日頃からさまざまな手法を模索されていて、機材においても常にリアリティを持って吟味されるからなんだなと合点がいきました。

塚本 : そう、現実性がすごく大事。自分のアイデアをとにかく形にしないと映画にならないですからね。自分のやりたいアイデアと、世の中の動き、現実的にできるという3つが揃ったときに初めて世の中に生まれる。だから僕は機動力が高いカメラを選んできたのですが、Xperia 1だと本当に思いついたらすぐに撮り始められる。自分一人で撮る映画が現実的にできるぞ、という楽しい期待感があります。モチベーションと現実感が合わさって映画を作れる可能性に、ムズムズっと興奮しますね。

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※今回制作した短編作品は、Xperia 1の「Cinema Pro」機能で撮影した素材を、編集ソフトDaVinci Resolve Studio 15(バージョン:15.3.1.003)を用いて編集したものです。
編集ソフトによってはCinema Proで撮影した素材の編集ができない場合があります。
詳しくはソニーモバイルコミュニケーションズ(https://www.sonymobile.co.jp/support/)まで お問い合わせください。